信州農ある暮らしお宅訪問ブログ

長野県内の‘農ある暮らし’実践者を取材しご紹介します。また‘農ある暮らし’の魅力を様々な角度からお伝えするブログです。

File1 塩尻市 “庭と畑が生み出す豊かな暮らし” 山村まゆ

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東京から塩尻市に移住してあっという間に13年が経ちました。
小児ぜんそくに苦しんだ幼少期。私の心の支えになったものは、まぎれもない‘植物’でした。それも華やかな草花ではなく、可憐な野の花や山野草高山植物。東京のマンション暮らしでありながら、身近な自然に親しむことに喜びを感じ、母の故郷である信州を訪れる度にその自然の豊かさに魅了され、「いずれ私は信州に暮らす」と心に決めていたのでした。相棒は植物図鑑とスケッチブック。高校は近所の農業高校以外考えられない、と念願通り、東京都立農芸高校の園芸科へ入学。憧れていた「土のある暮らし」を体験する学校生活は、ちょっと大げさですが`生きる喜び’を感じられる日々。そして三年間では到底学びきれない農業の魅力にすっかり虜になり、さらに恵泉女学園短期大学園芸生活学科にて全寮制のもと、より生活と密接な園芸について学ぶことになりました。

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短大卒業後は、ドライフラワー店、生花店恵泉女学園「園芸」非常勤講師・助手を経てスイスの農業研修に参加。約二年間、野菜農家にて「農業」というよりも「農家の四季の暮らしぶり」を家族と共に日々体験できたことは、今のここでの暮らしの重要なエッセンスとなっています。 

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帰国後、いよいよ信州への憧れが強まり、縁あって知人のご実家が空いているということで、塩尻市への移住を決意。農業公園へ就職し、スイスで習得したパン焼きの経験を生かした石窯パン製造をする傍ら、念願の信州での「土のある暮らし」が始まりました。

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その後、長野県野菜花き試験場で、研究補助や農業大学校の仕事に就き、昨年5月からは同試験場に開設された「農ある暮らし相談センター」のアドバイザーとして、相談対応や、さまざまな角度から‘農ある暮らしの魅力’を発信しています。
野菜や花、植物を育てることはそれだけ手間がかかり奥が深い世界。けれど私にとってはそれはベースであり、「どのように調理するか」「どう飾るか」「暮らしの中でどう生かすか」など、その先にこそ無限の可能性と楽しみがあると思っています。料理も草花のあしらいもドライフラワーのリースも、自ら素材から育てたものはエネルギーに満ちていて個性的です。

庭と畑のある古民家で育児をしながらモノづくりをする暮らしは、イメージよりもずっと忙しく、時間足らずではありますが、“信州ならではの農ある暮らし”には、本当の意味の‘豊かさ’があると感じています。

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農ある暮らし相談センターアドバイザーの山村が、県内にお住まいの皆さまのお宅に伺い、取材させていただいたものを記事にします。

移住された方、二拠点生活の方も大歓迎です。お顔写真NG、匿名希望等ご要望に応じ、個人情報の取り扱いには充分に注意いたします。

 

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長野県農政部農村振興課  Tel:026ー235-7242 まで

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