信州農ある暮らしお宅訪問ブログ

長野県内の‘農ある暮らし’実践者を取材しご紹介します。また‘農ある暮らし’の魅力を様々な角度からお伝えするブログです。

File2 木曽駒高原 “小川のせせらぎと野の花に魅せられて” 森谷 祐子さん

名古屋との二地域居住を経て、昨年ご夫婦で完全移住をされた森谷さん。
敷地内に流れる小川の音が聞こえ、ワレモコウが咲くようなところに住めるなら「ここで生きていきたい…」そう思ったこの地との出合いには‘木曽との縁’がありました。息子さんが木曽にある林業大学校に入学したこと、理想の家づくりを実現できる設計事務所があったこと、そして豊かなこの自然環境が決め手となったそうです。カワラナデシコ、トモエソウ、ワスレナグサ…四季折々の野の花に囲まれた暮らしをご紹介します。

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森谷さんのお宅は‘OMソーラーハウス’。(太陽光や風など自然の力を利用し、冬暖かく、夏は涼しいエコシステム)リビングから木曽駒ケ岳、麦草岳、赤林山を背景に、宿根草と野草の庭が眺められるように設計してもらいました。長野県産の木材で地元の大工さんが建てられたことにも満足しているとのこと。氷点下15℃まで冷え込む木曽駒でも、冬の暖房は薪ストーブのみ。クーラーなしではいられない名古屋での暮らしを思えば別世界!生活コスト面、環境面ともに優しい暮らしをされています。

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森谷さんは2011年の震災を機に「今後の人生を、できるだけ環境に負荷なくやりたいことをやって生きたい」という思いから「名古屋の団地にいるより木曽で家を買って暮らすほうが老後の生活設計を考える上でも良いだろう」という考えに至りました。7年前に家を建て二地域居住をスタート。奥様が早期退職をしたのは大正解で、いきなり家を建てて移住するよりも、地元の方との信頼関係が築きやすかったそうです。昨年、ご主人の定年退職を機に完全移住。ここでの暮らしには全く不自由を感じることなく、より人間らしく、自分らしい暮らしができると実感する日々。グリーンシーズンはお互いに植物や農作物を育てながら忙しく暮らし、冬はそれぞれに趣味の時間。パーゴラ付きベンチやたい肥置き場、薪小屋などもご主人のDIYによるものです。

 


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 「少しでも、昔ながらの身の周りの自然を残し維持したい。」そのために植物を選んで残しながら手で草を刈るようにしたり、地域に伝わる手仕事を残すために麻織物の活動に参加している森谷さんは、二年前から「やまざくら通信」を発行し、ディープな木曽の魅力を丁寧に紹介しています。「誰かの記憶に残り、リピーターになってもらえたら」と、インバウンドにも対応できる英語版も発行。移住者でありながら、木曽の自然も文化も地域の暮らしも守り、受け継ぎ、残していきたいという想いが、森谷さんの暮らしぶりやお話から伝わってきました。

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